前回の記事冒頭は、ナント「あけましておめでとうございます」!...4ヶ月もほったらかしにしてしまった...反省。
この何ヶ月か、猛烈に忙しかったのだ。今年は高校受験生が多く、しかも上位校に挑戦する子が何人もいた。少々冒険気味に受けた子もいたので心配もしたが、全員無事志望校に合格でき一安心...。
地区の役も回ってきた。当地に転居してきてから丸2年。まだそんなに大した役は来ないだろうと思っていたら、いきなり「副区長」になってしまった。「区長」に比べれば格段に仕事は少ないが、なんせ田舎ゆえ行事が多い。2年経験しただけでは段取りもわからないし、顔と名前が一致しない住民が多い。ま、逆にわからないことを強味にして開き直るしかないなぁ...。これは正式には4月からだったが、引継だ何だで2月末から忙しい。
もう一つ、今年に入って多忙になっている一番の源は、新しく塾を開設したことである。今まで
「エクセルゼミナール」は小さなビルの2階2部屋を借りていた。片方はメインの教室。もう一方は下駄箱やコピー機があったり、休憩用のスペースがあったり、臨時に教室に使ったり...という部屋だった。また、こちらは一部を区切ってカナダ人経営の英会話教室に又貸しもしていた。8年前私が塾を引き継いだときには、既にそうなっていた。その前からの取り決めで、エアコンやストーブ、コピーも使い放題、掃除やゴミの処理もこちらがする条件で家賃の7割を貰っていた。
その英会話教室が、生徒の減少で撤退したいと言ってきたのは昨年の春だ。マーケット的には魅力だが、家賃負担が重いと言う。どうすべきか迷ったが、この時点では教室の縮小は選択しなかった。とは言え、こちらも場所代が急騰する事態は苦しい。苦肉の策で、それまでの4割の料金で引き続き英会話に使ってもらうことにした。かなり無理をしての決断だったが...。
今年に入り、大学や高校進学で塾を離れる生徒の人数を考えたとき、現状のままでは先が厳しいという結論に達した。思い切ってエクセルゼミナールの教室を1つにして、週の半分は新たな塾を開くことを年初に決意。以前からの念願でもあった地元、長野市松代町での会場探しが始まった。
初めはいわゆる「貸事務所」を探したが、不動産屋を通しての物件は極めて少なく、しかも高い。教室縮小に伴う諸費用や指導場所が2ヶ所になることで発生する備品代、図書費、さらに新教室のPR代などを考えると、敷金等の初期費用もできるだけ低く抑えたい。趣味の方でお世話になっている地元洋品店の社長に相談。町作りのNPO法人代表でもある人なので顔が広い。空き家や閉鎖された店舗など、いろいろ紹介してくれたり打診してくれたりしたが、なかなかこれという物件がない。結局、その社長のお店の脇にある小さなビルの1階を貸してもらうことになった。もと美容院だった所で独特の作りが残っているが、生かし方次第でうまく使えそう。少々狭いが、レイアウトを工夫して一度に10人以上は座れるようにした。何と言っても、敷金・礼金・仲介料なし。家賃も電気料込みで3万円と格安にしてもらった。ゼロからスタートする身には、何よりありがたい。
で、4月に2回チラシを撒いて無料体験学習。5月から正式開講と相成った。塾の名は
「思考道場 楠塾」。「エクセルゼミナール」は引き継いだのでそのままの塾名にしてあるが、本当はカタカナの名前は好きではないのだ。今度の看板は、道場をイメージして木目調に墨黒々と漢字が並ぶ。チラシも敢えて無彩色の単色で勝負!今のところ反応は微々たるものだが、あせらず地道にやって行きたいと思っている。
ところでなぜ「楠塾」?と思った方、その由来は次回の記事でゆっくりと...。今度は間を開けずに書くつもりです。お楽しみに...。